藤三旅館について
藤三旅館は、花巻南温泉峡「鉛温泉」唯一の一軒宿。
温泉としては600年以上、温泉旅館としても230年以上の歴史を有しています。
名湯とともに歴史の風格を湛えた建物も愛されています。
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歴史ある名湯の宿
歴史ある名湯「鉛温泉」の5本の源泉を有しており、館内4浴場のすべてが「完全源泉かけ流し」。「新日本百名湯」「日本温泉遺産」「日本百名湯」にも選出されています。
総けやきづくりの三階建ての建物は、まるで「千と千尋の神隠し」の湯屋の世界。歴史の風格に満ちています。
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大自然に包まれた宿
岩手県花巻市の奥羽山脈の中腹に、大自然に囲まれて建つ藤三旅館。すぐそこに清流・豊沢川が流れ、せせらぎの音や鳥のさえずりも、耳にやさしく響きます。
山菜、きのこ、たけのこなど、地物の山の幸にも恵まれ、四季折々の自然を五感でたっぷりとご満喫いただける一軒宿です。
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文人ゆかりの宿
花巻といえば宮沢賢治。賢治は藤三旅館・藤井家と遠戚関係にあることからよく訪れており、童話「なめとこ山の熊」に『腹の痛いのにも利けば傷もなおる。鉛の湯』と書いています。
また、小説家・田宮虎彦が藤三旅館にひと月余り逗留し、執筆したのが「銀心中(しろがねしんじゅう)」。藤三旅館が舞台となっている作品です。
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多くの方に支えられて
温泉旅館としての始まりは、1786年に大衆の浴場とするべく長屋を建てたところから。長い長い歴史を誇らせていただくことができるのは、ひとえに当館を愛してくださるお客様がいらしてこそです。本当に、実に多くのお客様にご宿泊・ご入浴いただき、支えられてまいりました。
今後も皆様に末永く愛され続けることができるよう、最上のサービスに努めてまいります。
鉛温泉の由来
- 今から600年程前、当館・藤井家の遠い祖先が高倉山麓でキコリをしている時に、岩窟から出てきた1匹の白猿が、
カツラの木の根元から湧出する泉で手足の傷を癒しているのを見て、これが温泉の湧出であることを知り、
1443年頃に仮小屋を建て、一族が天然風呂として開いたと伝えられています。
その後、大衆の浴場とするべく1786年に長屋を建て温泉旅館として開業したのが始まりです。